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Appleが「従業員を引き抜き機密情報を盗んだ」と訴えていたスタートアップのRivosと和解-GIGAZIN

2024/02/11

◇◇◇絆ワークプロジェクトでは、社員の引き抜きやデータ不正持ち出しなど、企業の不正に関する事例について取り上げ、皆様へ情報共有を行っております。

Appleが「従業員を引き抜き機密情報を盗んだ」と訴えていたスタートアップのRivosと和解

この事例の3つのポイント

①外部からの不正アクセスが原因

②顧客情報3万件が漏えいの可能性

③氏名、建築地住所、図面の漏えいを確認

Appleは同社の従業員を引き抜き、機密情報を盗み出したとして、スタートアップのRivosを訴えていたのですが、この訴訟で両社が和解に合意したことが明らかになっていると、GIGAZINEが伝えています。

Appleは2022年5月に、企業の機密情報にアクセスできるエンジニアを引き抜いたとして、ステルススタートアップのRivosを訴えました。

Rivosは競合他社から情報を隠すため、ビジネスの詳細を隠すステルスモードで運営されていますが、同社の求人情報からシリコンエンジニアを募集していたことが明らかになっています。そのため、Appleは「RivosがAppleのエンジニアを引き抜き、機密情報にアクセスすることでApple製シリコンの競合となるようなSoCの設計を目論んでいる」として、Rivosを訴えていました。

訴状の中でAppleは、「2021年6月から、RivosはAppleのSoC設計に関する専有情報や企業秘密にアクセスできるApple従業員をターゲットとした組織的なキャンペーンを開始しました」と主張。AppleはRivosに対し、「元従業員がAppleとの間で結んだ機密保持契約」について説明する書簡を送ったと説明していますが、Rivosから返答は得られなかったそうです。

AppleはRivosに引き抜かれた社員が「数GB分のSoCの仕様や設計に関する機密情報」を、AirDropやTime Machineなどを使って盗み出したと主張しています。なお、AppleはRivosに引き抜かれた2人の元従業員が機密情報を盗み出したと主張していました。