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2023年の「個人情報漏えい・紛失事故」が年間最多 件数175件、流出・紛失情報も最多の4,090万人分-東京商工リサーチ

2024/01/20

◇◇◇絆ワークプロジェクトでは、社員の引き抜きやデータ不正持ち出しなど、企業の不正に関する事例について取り上げ、皆様へ情報共有を行っております。

2023年の「個人情報漏えい・紛失事故」が年間最多 件数175件、流出・紛失情報も最多の4,090万人分

この事例の3つのポイント

①個人情報の漏えいが過去最多に

②前年の約7倍(同590.2%増)という深刻さ

③3年連続で最多を更新

2023年に上場企業とその子会社が公表した個人情報の漏えい・紛失事故は、175件(前年比6.0%増)だった。漏えいした個人情報は前年(592万7,057人分)の約7倍の4,090万8,718人分(同590.2%増)と大幅に増えた。社数は147社で、前年から3社減少し、過去2番目だった。事故件数は調査を開始した2012年以降の12年間で、3年連続で最多を更新した。また、大型の事故が相次ぎ、漏えいした個人情報は2014年(3,615万1,467人分)を上回り、最多を更新したと東京商工リサーチが伝えています。

事故件数は2012年から2023年までで累計1,265件に達した。漏えい・紛失した可能性のある個人情報は累計1億6,662万人分に達し、日本人の人口を優に超えている。

2023年に発覚した事故は、従業員が不正に大量の個人情報を持ち出し、第三者に流出させる事例が多く、ガバナンスの徹底が焦点となった。また、深刻化する不正アクセスでは「ランサムウェア」が猛威をふるい、ウイルス感染・不正アクセスの事故はこれまでで最多の93件が発覚した。引き続きサイバー犯罪への対策強化が求められるとしています。