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ソフトバンクが楽天モバイルを提訴へ、元社員の営業秘密情報持ち出しで-日経クロスティック

2022/08/24

絆ワークプロジェクトでは、社員の引き抜きやデータ不正持ち出しなど、企業の不正に関する事例について取り上げ、皆様へ情報共有を行っております。

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ソフトバンクが楽天モバイルを提訴へ、元社員の営業秘密情報持ち出しで-日経クロスティック

この事例の3つのポイント

①営業秘密にあたる情報の持ち出しが問題視されたこと

②元社員が不正競争防止法違反で逮捕されていること

ソフトバンクは2021年1月12日、元社員で現在は楽天モバイルに勤務する人物が警視庁に不正競争防止法違反の容疑で逮捕されたと発表。ソフトバンクは楽天モバイルに対し、自社の営業秘密利用停止と廃棄などを目的とした民事訴訟を提起する予定だと日経クロスティック/日経コンピューターが報じた。

ソフトバンクによれば、逮捕された元社員は2019年11月下旬に退職を申告し、約1カ月後の12月末に退職。元社員が退職申告してから退職するまでの期間に、ソフトバンクの営業秘密に当たるネットワーク技術に関わる情報・データを不正に持ち出していたことが、2020年2月に判明。不正に持ち出したとされる情報は、4Gや5Gネットワーク用の基地局設備や、基地局同士または基地局と交換機をつなぐ固定通信網に関する技術情報だといいます。

ソフトバンクは元社員が利用する楽天モバイルの業務用パソコンに同営業秘密が保持されており、楽天モバイルが既に何らかの形で利用している可能性が高いとしている。楽天モバイルは同日、「現時点までに、当該従業員が前職により得た営業情報を弊社業務に利用していたという事実は確認されておりません」と発表するなど争いを続けています。