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2022/10/06

絆ワークプロジェクトでは、社員の引き抜きやデータ不正持ち出しなど、企業の不正に関する事例について取り上げ、皆様へ情報共有を行っております。

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「かっぱ寿司」情報不正取得事件が原因か?-ゲンダイDIGITAL

この事例の3つのポイント

①企業の営業機密漏洩をめぐる事件は増加傾向

②法人も書類送検される異例のケース

③被害企業の社員も幇助容疑で逮捕

 企業の営業機密漏洩をめぐる不正競争違反事件は増加傾向にある。回転ずし大手「かっぱ寿司」の運営会社「カッパ・クリエイト」(東証プライム上場、カッパ社)の社長、田辺公己容疑者(46)がライバル大手「はま寿司」の営業秘密を持ち出したとして逮捕された事件。警視庁は2日、法人としての「カッパ社」を不正競争防止法違反容疑で書類送検したと日刊ゲンダイDIGITALが報じています。

 競合他社の情報の不正取得で、上場企業の社長が逮捕される事態となり、両罰規定を適用して法人も書類送検される異例のケースに。

 3日付で田辺容疑者は社長を辞任。後任の山角豪・取締役(44)は記者会見を開き、「会社側から田辺容疑者に他社のデータを取得するよう依頼、指示した事実はない」と会社の関与を否定した。ただ、「(新製品の開発や仕入れ先の変更など)具体的に取得したデータを活用した事実は確認されなかったが、問題がないという弁明はしない」と微妙な言い回しもあったといいます。

 田辺容疑者は20年11月に顧問として「カッパ社」に入るまで、はま寿司の親会社「ゼンショーホールディングス」(プライム上場)のグループに勤務し、幹部だった。14年から3年間、はま寿司の取締役を務めていた。ゼンショグループに勤務していた20年9月30日、ゼンショーの社員に協力させ、はま寿司の商品の仕入れ原価や仕入れ先に関する情報が記されたデータの複製を入手。「カッパ社」に移籍後の11月9日~12月18日ごろ、USBメモリーで持ち出したこのデータを「カッパ社」の商品企画部長、大友英昭容疑者(42)にメールで送って共有し、かっぱ寿司の仕入れ価格と比較して利用した疑いが持たれている。

 データを閲覧するには、パスワードが必要で、このパスワードを田辺容疑者に教えたとして、はま寿司の経営企画部長(当時)の湯浅宜孝容疑者(43)が幇助容疑で逮捕されたとのことです。