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中国籍医師、分娩台帳データ持ち出し…福岡高裁「解雇は正当」-読売新聞
2022/11/11
絆ワークプロジェクトでは、社員の引き抜きやデータ不正持ち出しなど、企業の不正に関する事例について取り上げ、皆様へ情報共有を行っております。
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中国籍医師、分娩台帳データ持ち出し…福岡高裁「解雇は正当」
この事例の3つのポイント
①中国籍医師がデータを持ち出し
②データは中国大使館に送られていた
③高裁が「解雇は正当」の判断
熊本県内の産婦人科医院で2018年、当時勤務していた中国籍の男性医師(50歳代)が、受診した女性の 分娩ぶんべん 歴や胎児の状態が記載された分娩台帳のデータを持ち出していたことがわかった。医院側は医師を諭旨退職処分とし、医師は不当な解雇だとして地位確認を求める訴訟を起こしたが、福岡高裁は「プライバシーの侵害で、極めて悪質」として、処分を正当とする判決を出したと読売新聞が報じています。
判決や訴訟記録によると、男性医師は18年3月から勤務したが、診療方針の違いなどで同年6月に診療業務を外れた。医師はほかの医師の評価などが記載された院内のメモを同月、在日中国大使館領事にメールで送信。翌月にはナースステーションから院内の別の場所に分娩台帳を持ち出し、写真を撮って自宅のパソコンに保存したといいます。
医院側は同年8月、一連の行為が就業規則違反に当たるとして、医師を諭旨退職としたところ、医師側は解雇不当として提訴したことを伝えています。