ニデック系海外法人で情報 流出ダークWebで5万件超が暴露-日経XTEC
◇◇◇絆ワークプロジェクトでは、社員の引き抜きやデータ不正持ち出しなど、企業の不正に関する事例について取り上げ、皆様へ情報共有を行っております。
ニデック系海外法人で情報 流出ダークWebで5万件超が暴露
この事例の3つのポイント
①ランサムウエア被害で窃取されたファイルがダークWebで公開
②社内文書や取引先との書簡、取引書類、契約書など5万694件が暴露
③経済的な2次被害が直接生じる情報は含まれていないとのこと
ニデックグループで、光学機器や電子機器の製造・販売を営むニデックプレシジョン(旧日本電産コパル)は、ランサムウエア被害によってベトナム法人のNIDEC PRECISION VIETNAM CORPORATION(NPCV)から窃取されたファイルがダークWebで公開されたと発表した。ランサムウエア被害については2024年8月12日に公表していた。
ダークWebに公開されたファイルは5万694件で、社内文書や取引先との書簡、取引書類、契約書などが含まれる。経済的な2次被害が直接生じる情報は含まれていないと日経XTECが伝えています。
不正アクセスは、攻撃者がNPCVの一般ドメインへのアカウント(ユーザーIDとパスワード)を何らかの方法で取得し、それを悪用したことで実行されたという。悪用されたアカウントの権限でサーバーにアクセスされ、ファイルを盗まれた。VPN(Virtual Private Network)装置経由で実行されたと見ている。
今回の不正アクセスを受けて、ニデックプレシジョンの全グループ会社において端末のフルスキャンやパスワードリセット、サーバーのアクセス権限の見直しを実施した。侵入経路になったVPN装置は十分な対策が講じられるまで運用しないとのことです。