浦添市の小学校で児童など約700人分の個人情報流出か-NHK
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浦添市の小学校で児童など約700人分の個人情報流出か
この事例の3つのポイント
①教員が校務用のパソコンに遠隔操作するツールをインストールしたことが原因
②流出した可能性があるのは児童や卒業生の個人情報およそ700人分
③情報が流出した可能性のある在校生には説明と謝罪の文書を配布
浦添市の小学校で今月20日、児童などおよそ700人分の個人情報が流出した可能性があることがわかりました。これは27日、浦添市が記者会見を開き、明らかにしたとNHKが報じています。
冒頭、松本哲治市長が「皆様に不安を与えてしまった。大変申し訳なく、心からおわびしたい」と陳謝しました。
市によりますと、流出した可能性があるのは、令和4年度から6年度までの名前や住所、電話番号などを含む個人情報で、児童や卒業生だけでもおよそ700人分に上るということです。
今月20日、市内の小学校に勤める教員が、校務用のパソコンでインターネットのニュースサイトを閲覧中に、外部からパソコンを遠隔操作するツールをインストールしてしまったということです。
市によりますと、教員は突然、パソコンの画面上に現れた表示に従って操作を進めた後、指定された番号に電話をかけ片言の日本語を話す男性とやりとりしながらさらに操作を進めたということです。
不審に思った同僚がパソコンをシャットダウンしましたが、遠隔操作ツールがインストールされていたということです。
ツールが起動していたおよそ10分間は、USBメモリーや校内のファイルサーバーに外部からアクセスできる状態になっていたことから市は情報が流出した可能性があるとみています。
市は情報が流出した可能性のある在校生には説明と謝罪の文書を配布したということです。
松本市長は「学校などの情報セキュリティや個人情報の取り扱いについてさらにハードルを上げてきちんとやっていかなくてはならない。再発防止に努めていく」と述べたと言います。