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2024年上場企業の「個人情報漏えい・紛失」事故 過去最多の189件、漏えい情報は1,586万人分-東京商工リサーチ
2025/02/01
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◇◇◇絆ワークプロジェクトでは、社員の引き抜きやデータ不正持ち出しなど、企業の不正に関する事例について取り上げ、皆様へ情報共有を行っております。
2024年上場企業の「個人情報漏えい・紛失」事故 過去最多の189件、漏えい情報は1,586万人分
この事例の3つのポイント
①上場企業関連で個人情報の漏えい・紛失事故は前年比8.0%増
②2021年から4年連続で最多を更新
③業務委託先から情報流出したケースが目立つ
2024年に上場企業とその子会社が公表した個人情報の漏えい・紛失事故は、189件(前年比8.0%増)で、漏えいした個人情報は1,586万5,611人分(同61.2%減)だった。事故件数は調査を開始した2012年以降、2021年から4年連続で最多を更新した。漏えい・紛失人数は、100万人超えの大型事故が相次いだ2023年(合計4,090万8,718人分)から6割減少したと、東京商工リサーチが伝えています。
個人情報の漏えい・紛失事故は、2012年から2024年までの13年間で1,454件に達した。漏えい・紛失した可能性のある個人情報は、累計1億8,249万人で、日本の人口の1.5倍に達するといいます。
2024年に発覚した事故では、前年に引き続きランサムウェアなどの不正アクセス被害が多かったが、業務委託先が被害を受け、顧客情報の流出が発覚したケースなどが目立った。また、顧客情報の共有など、業界慣習やガバナンス意識の低さに起因する個人情報の不適切な取り扱い事例も発覚し、リテラシー強化の課題が浮き彫りとなったといいます。