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野村出資の英企業による大量引き抜き、ベアリングスが元社員を提訴-Bloomberg

2024/04/02

◇◇◇絆ワークプロジェクトでは、社員の引き抜きやデータ不正持ち出しなど、企業の不正に関する事例について取り上げ、皆様へ情報共有を行っております。

野村出資の英企業による大量引き抜き、ベアリングスが元社員を提訴

この事例の3つのポイント

①大量引き抜きに対し法的手続きを開始

②法人向け融資担当20人余りが対象

③この引き抜きはここ数年で最大規模

米資産運用会社ベアリングスは元社員2人および、野村ホールディングス(HD)が出資するプライベートクレジット・プラットフォームの英運営会社コリンシア・グローバル・マネジメントに対し、法的手続きを開始したことをBloombergが伝えています。

コリンシアはベアリングスで法人向け直接融資を担当していた20人余りを引き抜いた。この引き抜きはオルタナティブ資産運用業界ではここ数年で最大規模だったため、業界に衝撃を与えた。

プライベートクレジット業界は世界全体で1兆7000億ドル(約250兆円)規模に急成長した。変動が比較的少なく高いリターンが見込めるため、参入を模索する企業が増えているが、この分野の人材は限られている。

ベアリングスの広報担当者は「コリンシアが当社の顧客と従業員を狙い続け、当社の企業秘密や部外秘の情報を不正に利用し続けることを止めるため一時的な制限措置と仮処分を求めて法的手続きを開始した」と発表文で説明した。

コリンシアはベアリングスから約20人引き抜いた後の今月14日、正式に操業を開始したと伝えています。