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顧客情報漏えい 不正競争防止法違反の罪 被告に懲役3年求刑-NHKニュース
2024/06/01
◇◇◇絆ワークプロジェクトでは、社員の引き抜きやデータ不正持ち出しなど、企業の不正に関する事例について取り上げ、皆様へ情報共有を行っております。
顧客情報漏えい 不正競争防止法違反の罪 被告に懲役3年求刑
この事例の3つのポイント
①元派遣社員が名簿業者に漏えい
②不正競争防止法違反の罪に問われていた
③検察は懲役3年と罰金100万円を求刑
NTT西日本の子会社の元派遣社員が、岡山県内の企業の顧客情報を不正に持ち出して名簿業者に漏えいしたとして、不正競争防止法違反の罪に問われている裁判が始まり、被告は起訴された内容を認めました。
一方、検察は「およそ7年間にわたり繰り返して多額の利益を得ている」などと主張して、懲役3年と罰金100万円を求刑したことをNHKが伝えています。
NTT西日本の子会社「NTTビジネスソリューションズ」の派遣社員だった景山昌浩被告(63)は、去年1月、会社のサーバーから岡山県内の企業のおよそ3万2700人分の顧客情報が含まれたファイルデータをダウンロードして複製し、東京都内の名簿業者に送信して漏えいしたとして、不正競争防止法違反の罪に問われています。
岡山地方裁判所津山支部での初公判で、被告は「間違いございません」と述べ、起訴された内容を認めました。冒頭陳述のなかで検察は「かねてから借金の返済に窮し、平成28年2月頃、自動車ローンの一括返済を求められ、大手教育情報会社で起きた過去の顧客情報が名簿業者に売却された事件に着想を得て犯行を決めた」と説明したといいます。