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楽天に賠償求め提訴/突然契約打ち切り ドライバー引き抜き/下請けの運送会社/「物流業界 変えたい」
2022/09/26
絆ワークプロジェクトでは、社員の引き抜きやデータ不正持ち出しなど、企業の不正に関する事例について取り上げ、皆様へ情報共有を行っております。
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楽天に賠償求め提訴/突然契約打ち切り ドライバー引き抜き/下請けの運送会社/「物流業界 変えたい」-しんぶん赤旗
この事例の3つのポイント
①不当な引き抜きを告発
②引き抜きを「共同不法行為」と主張
③引き抜き自体にも損害賠償請求
ネット通販大手の楽天グループと運送業務委託契約を結んでいた埼玉県川口市の運送会社「トランプ」が5日、契約で定められた予告期間を経ずに委託契約を突然打ち切られ、売り上げを失ったなどとして、同社などを相手取り約5億6000万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴したことを、しんぶん赤旗が報じました。
楽天は2021年5月に自社配送事業「楽天エクスプレス」を終了。これに伴いトランプ社は委託契約を解除されたといいます。
今回の訴状によると、解除を通告されたのは約2週間前。3カ月前までの告知がなければ自動的に6カ月更新されるとしていた契約に違反すると主張。この結果、同社は複数の営業所で営業できなくなり損害が発生したとして、賠償を求めています。
またトランプ社は、東京の物流会社が楽天エクスプレス事業を統括していた当時の担当役員らと結託し、不当にドライバーらを引き抜いたなどと主張。楽天との共同不法行為があるとして損害賠償を求めています。
トランプ社は昨年10月頃から損害賠償を求め楽天側と交渉を続けてきたものの不調に終わり提訴に至ったといいます。