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台湾、違法なTSMC社員引き抜きないか捜査-中国企業を家宅捜索-Bloomberg

2022/12/01

絆ワークプロジェクトでは、社員の引き抜きやデータ不正持ち出しなど、企業の不正に関する事例について取り上げ、皆様へ情報共有を行っております。

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台湾、違法なTSMC社員引き抜きないか捜査-中国企業を家宅捜索

この事例の3つのポイント

①違法なエンジニア引き抜き

②AMEDACの拠3ヶ所に家宅捜索

③米シノシプス側はノーコメント

台湾当局は半導体設計支援ソフトウエアで最大手の米シノプシスが出資している中国の全芯智造技術(AMEDAC)について、台湾積体電路製造(TSMC)など台湾企業から違法なエンジニア引き抜きをしていないか調べを進めていると、ブルームバーグ・ニュースが報じている。

台湾法務部(法務省)はブルームバーグ・ニュースへの文書で、台湾にある複数のAMEDAC拠点を3月に家宅捜索したことを明らかにした。同社がTSMCの社員を積極的に引き抜いている疑いがあったという。

検察報道官によると、新竹地検はAMEDACに関係する台湾人2人に関し、起訴見送りを決めた。再検証がなされれば、方針が変わる可能性はあるという。

シノプシスの担当者はAMEDACへの出資はわずかで、同社にテクノロジーを売却・移転したことは一切ないと述べたが、台湾当局の捜査についてはコメントを控えた。AMEDACの代表番号に電話したが応答はなく、公表されているアドレスにメールを送付したが返信はなかったといいます。