八十二銀行 出向社員が顧客情報10万人分をアコムに不正送信-NHK
◇◇◇絆ワークプロジェクトでは、社員の引き抜きやデータ不正持ち出しなど、企業の不正に関する事例について取り上げ、皆様へ情報共有を行っております。
八十二銀行 出向社員が顧客情報10万人分を出向元に不正送信
この事例の3つのポイント
①大手消費者金融アコムから出向していた社員が顧客の個人情報を不正送信
②名前や住所、勤務先などの個人情報10万人分およびが漏えい
③送信は去年10月から今年8月にかけて13回にわたって実行
長野市に本店を置く八十二銀行は、大手消費者金融から出向していた社員が、10万人分あまりの顧客の個人情報を不正に自社に送信していたと発表しました。消費者金融でこれらの個人情報が利用された事実はなく、すでに破棄されたということです。
八十二銀行によりますと、消費者金融大手の「アコム」から出向していた社員が八十二銀行と合併を予定している長野銀行の2行が保有していた顧客の名前や住所、勤務先などの個人情報を出向元の「アコム」にメールで不正に送信していたことがわかったと、NHKが報じています。
送信は去年10月からことし8月にかけて13回にわたって行われ、漏えいした個人情報はあわせて10万6351人分にのぼるとしています。
この社員は再来年の八十二銀行と長野銀行の合併を見据えてカードローンを一本化する手続きの業務を担当していたということで、聞き取りに対し「銀行とアコムの間で結んだ機密保持契約の対象外だと誤認していて悪意はなかった」と話しているということです。
また、漏えいした個人情報が消費者金融で利用された事実はなく、すでに破棄されたことを確認したということです。八十二銀行は「お客様をはじめ関係者に大変なご心配とご迷惑をおかけし深くおわび申し上げます。再発防止を徹底し、信頼回復に努めます」としています。