関連記事

米アプライド、中国系企業を提訴-社員引き抜きと機密不正移転と主張-ブルームバーグニュース

2023/08/17

◇◇◇

絆ワークプロジェクトでは、社員の引き抜きやデータ不正持ち出しなど、企業の不正に関する事例について取り上げ、皆様へ情報共有を行っております。

米アプライド中国系企業を提訴社員引き抜きと機密不正移転と主張

この事例の3つのポイント

①従業員の引き抜きで提訴

②トップクラスのエンジニア12人が引き抜き対象に

③機密情報に通じた人材も含まれていた

米最大の半導体製造装置メーカー、アプライドマテリアルズは、従業員の組織的な引き抜きと半導体装置設計の不正移転を通じて貴重な企業秘密の窃取を図ったとして中国資本の企業を提訴したことを、ブルームバーグニュースが伝えています。

アプライドに訴えられているのは、カリフォルニア州フリーモントに本社を置くマットソン。同社は2016年に中国の北京屹唐盛竜半導体産業投資中心に買収されたという。

アプライドによれば、マットソンはアプライドで働いていたトップクラスのエンジニア17人を1年2カ月の間に引き抜いた。半導体の製造プロセスなど機密情報に通じていた人材も含まれていたという。

同社は22年にマットソンと、最後に移籍した従業員を提訴。スパイ行為の具体的な証拠がこの従業員から得られたとしている。同年3月の届け出で、アプライドの企業秘密とノウハウが含まれた文書が持ち出されたとし、マットソンに何年もの開発競争を巡る優位性をもたらすものだと説明した。北京屹唐盛竜は北京市政府が出資し運営している。